令和3年6月14日に渋谷区役所で開催された幹事長会では、各会派による意見書の提出に関する協議が行われた。
議長の斎藤竜一氏が開会を宣言し、意見書案に関して意見を求めた。自由民主党の丸山高司幹事長は、提出内容について主催者への提言が不適切であると指摘した。彼は、「東京都に出すのではなく、IOCやJOCへ届けるのが筋だ」と述べて、意見書の提出に対する反対意見を表明した。
一方、シブヤ笑顔の岡田麻理幹事長も、意見書に賛同できないとして、「東京2020大会の決定はIOCが持つものであり、誠実に向き合うべき」とコメントした。公明党の久永薫幹事長も、「提案先としてIOCやJOCが適切」とし、賛同しない考えを示した。
これに対し、共産・立憲・れいわの各会派が共同提出した案に関しては、須田賢議員が政府の責任を強調した。「現実的に中止や延期は難しいが、何らかのメッセージを発する必要がある」と述べた後、鈴木建邦議員が感染症対策への意見表明しかできないのではとの見解を示した。
最終的に、田中正也幹事長が「全会一致にはならなかったため、取下げさせていただく」と宣言した。次回の幹事長会は6月16日午前11時から開催されることが決定された。また、例規集の差し替えに関する報告も行われ、議長の斎藤氏は全体の進行を務めた。
今回の幹事長会は、意見書の扱いや次回の会合について活発な議論が行われたことが印象的であった。しかし、全会一致には至らず、今後の対応が重要な課題となった。