令和元年8月の幹事長会が渋谷区役所で開催された。
出席メンバーには、下嶋倫朗議長や長谷部健区長らが名を連ねており、報告事項として令和2年度予算編成方針と令和元年度都区財政調整についての説明が行われた。
長谷部区長は、令和2年度予算編成方針について報告を行い、景気全体は緩やかに回復しつつあるものの、世界経済における貿易摩擦の懸念を示した。区の歳入は堅調であるものの、消費税率の引き上げや東京2020大会後の景気反動の影響を考慮する必要があると述べた。長谷部区長は、財政健全化と持続可能な成長を実現するために、「人づくり」と「まちづくり」に重点を置いた施策を進めていくとの方針を強調した。
財務部長の佐藤哲人氏は、予算編成に関する具体的な項目について説明し、業務改善やワークスタイル改革の推進が求められていると述べた。また、新技術の導入により行政サービスの向上を図る考えも示した。特に、公共施設の長寿命化に関して、今後の計画は令和2年度末を目処に進めているとの報告を行った。
五十嵐千代子幹事長は、歳入見積もりに関する疑問を呈し、特に地方消費税の見直しについての具体的な変更点を問うた。佐藤財務部長は、都市部に有利な基準を見直し、人口に基づく基準へと変更することを説明し、議員間での情報共有が必要との意見を述べた。
その他、次回の幹事長会は、27日に開催される旨が伝えられ、会議は円滑に進行し、無事に終了した。今後の議会業務に向けた準備や方針に関して、多くの意見が交わされた。