令和5年2月22日、渋谷区議会は第1回定例会を開催し、重要な議題について議論を行った。
初めに、傍聴人に対する注意があり、議場での静粛が求められた。続いて、出席した議員の紹介が行われた。各議員からの質問が多岐にわたり、特に子育てや教育、福祉に関するトピックが中心となった。特に、久永薫議員が提起した令和5年度予算案に関する質問は注目を集めた。
久永議員は、新予算が前年度比で4.6%増の1,623億円に達することを指摘した。その中でも、特に児童への支援拡充が重要視されている。渋谷区子育てネウボラの成果として、妊娠から18歳までの家庭を切れ目なく支援している点が報告された。区長の長谷部健氏は、児童発達支援センターの設置について説明し、多様なニーズに応じた支援の枠組みを強化していることを強調した。
そのほか、帯状疱疹ワクチンの助成や不妊症・不育症の支援についても多くの議論が行われ、具体的な施策の充実を目指した意見交換が行われた。また、持続可能な地域のための重層的支援体制の整備事業についても語られ、地域住民に寄り添った社会づくりが求められた。
長谷部区長は、特に福祉分野において、地域住民の生活環境を守るための施策を継続的に実施していく考えを示した。さらには、9価HPVワクチンに関連する周知活動の今後の方向性についても言及し、適切な接種を促進していく方針を表明した。一方で、国民健康保険料の値上げに関する懸念も表明され、住民の生活と密接に関わる問題への関与が強調された。
また、議員からは公共の場における防犯対策の強化を求める声も上がり、特に高齢者の安全を確保するための施策が議論された。それに関連して、青色防犯灯付きパトロール車の導入についての報告も行われ、今後の見通しが示された。
さまざまな施策が今後実施される中、渋谷区は地域住民の福祉向上に向けての取り組みを続けていく意向が強調され、住民一丸となった支援の必要性が訴えられた。本会議では、議題とともに地域の未来に向けたビジョンも示され、今後の施策に期待する声が多くあがった。