令和3年8月30日に開催された幹事長会では、令和4年度予算編成方針や令和3年度都区財政調整についての重要な報告が行われた。
この日は、出席者が多数集まり、議長である斎藤竜一氏が会議を開始した。最初に区長の長谷部健氏が令和4年度の予算編成方針について報告した。長谷部区長は、コロナウイルスの影響で厳しい景気が続く中で、財政の安定性を確保するために「経費全体の縮減に努める」と強調した。これに加えて、区制施行90周年を迎えるにあたり、区民のウェルビーイング向上を目指す施策の検証も行うと述べた。
さらに、財務部長の北原竜也氏が予算編成方針の詳細を説明。持続可能な行財政運営を確保するため、業務効率化やワークスタイル改革に力を入れる考えを示した。不安定な財政状況を考慮した上で、行政手続のオンライン化を進めることの重要性も言及した。これによって、ニューノーマルの社会に適応した行政サービスが提供できるとした。
続いて、令和3年度都区財政調整について長谷部区長が報告した。基準財政収入額は534億4,028万円、基準財政需要額は527億8,378万5,000円であり、この結果、本区は普通交付金の交付対象外となった。この報告に対して、各会派から質問や意見が上がったが、特に財政調整に関しては異論がないとのことだった。
また、副区長の選任の同意や人権擁護委員の候補者についても報告があり、問題なしとされ、議員たちはその内容を了承した。次に人事案件や、決算特別委員会の正副委員長の人事についても協議され、各会派の意向を確認することで合意が得られた。
また、SOCIAL INNOVATION WEEK SHIBUYA 2021における区議会議員の参加についても提案され、参加の可否を各会派で持ち帰ることとなった。議会運営の諸問題に関する協議も行われ、今後の方針について意見交換がなされた。特に、議員から議会の透明性を高めるための改革案が提案される場面が見受けられた。
このように、幹事長会では今後の政策や人事に関する重要な決定が行われ、区内の様々な課題に対しての意見交換が活発に行われた。次回の幹事長会は9月1日に設定されており、新たな議案や提案が持ち寄られることが期待されている。