令和3年10月8日に開催された幹事長会では、様々な議題が円滑に協議され、意見書の提出が承認された。特に、障害者に対する虐待防止に向けた意見書に関する意見交換が活発に行われた。
議長の斎藤竜一氏は、最初に「会派提出の意見書等について」議論を提起した。この意見書は、「シブヤを笑顔にする会」から出されたもので、岡田麻理幹事長が主に発言を行った。岡田氏は、「障害者本人の人権が最も大切である」と強調し、意見書には「医療行為と虐待を峻別できる体制を整備する」必要性を記載したと述べた。
修正を受けた文言に対して、他の会派も意見を出し合い、様々な視点が加わった。自民党の丸山高司幹事長は、「きちっと反映された内容に賛同する」と述べ、公共の福祉を優先すべきとの立場を支持した。公明党の久永薫幹事長も賛成の意を示した。
また、立憲民主党の治田学幹事長も、「文案が整ったため、了とさせていただきます」と言及し、賛成姿勢を示す一方で、日本共産党の田中正也幹事長は、医療関係者への法律適用の重要性を強調した。
一方、問題提起として、鈴木建邦議員が「医療行為の範囲は複雑であり、峻別は難しい」との意見を出し、現実的な判断が求められると指摘した。これに対し、賛成意見も多く寄せられ、最終的に意見書の提出が決定した。意見書の内容を通じて、全会派が協力して障害者の権利拡充を進めるという一致した意見が確認された。
次に、立憲民主党から提出された「女性が安心して受けられる痛みのない医療の促進を求める意見書案」による議論が行われたが、異なる意見が多く出た。自民党の丸山幹事長は、科学的根拠に基づく判断の重要性を指摘し、安易な賛同は避けるべきと主張した。
他方、岡田幹事長や田中幹事長は、女性の権利擁護のために積極的に進めるべきとの立場を表明したが、最終的には、意見書の取り下げが決まった。最後に、次回の幹事長会の通知について確認し散会した。