令和元年9月10日に開催された渋谷区議会の定例会では、今後の区政課題に対する取り組みや議案に関する審議が行われた。さらに、渋谷区長の長谷部健氏は区民へのしっかりした説明と協力を求める発表を行った。
この日の会議では「令和元年度渋谷区一般会計補正予算」と「同国民健康保険事業会計補正予算」などが提案され、議員たちによる活発な討議が展開された。この中で、区長は区の予算案に関して様々な視点から見解を述べ、区政への協力を呼びかけた。
特に、長谷部区長は、夏に参加した「ニューヨーク・シティ・プライド」などの国際交流の重要性を強調し、多様性を尊重したまちづくりの必要性を語った。この視察を通じて、渋谷区のダイバーシティの取り組みが国際的にも評価されていることに喜びを示し、さらなる努力を続ける意向を表明した。
また、東京都のハロウィーンイベントに関連して、条例の一部改正が提案された。これにより、公共の場での飲酒制限及び各種迷惑行為を禁止する内容が含まれている。長谷部区長は、昨年のハロウィーンの混乱を踏まえ、今年は安全確保のために全力を尽くす決意を示した。
その一環として、渋谷区では「渋谷駅周辺地域の安全で安心な環境の確保に関する条例」が策定され、今後の運用と周知徹底が求められる。加えて、警察との連携強化や地元商店との協力体制が大切であるとの認識が示された。
さらに、スタートアップ支援や地域経済活性化を目的に、様々な施策が進められている。来る2020年東京オリンピックの影響も見据え、渋谷区の魅力を高めていくことが求められている。特に、スタートアップ・エコシステム拠点形成戦略が進行中であり、この機会に区内産業の振興を図る。区長は、対応について十分に協議し、迅速な実行が必要であると述べている。
このように、渋谷区議会では様々な課題と施策が議論され、区長も含め、議会メンバーは今後の成長と発展に向けた責務を果たすことを強調した。