渋谷区議会は9月22日に令和5年第3回定例会を開催した。この会議は、福祉や防災対策、給食無償化について議論が交わされた。特に、岡田麻理議員の福祉に関する質問は注目を集めた。
岡田議員は、福祉なんでも相談窓口の設置状況やその効果について詳細な質問をした。区長の長谷部健氏は、400件以上の相談が寄せられていると答え、さらに地域共生サポートセンターの設立も進めている旨を述べた。この新たな相談窓口は、区民の困りごとに幅広く対応するために設置されている。
次に、障がい者の一般相談対応の強化についても議論された。岡田議員は夜間や休日の相談窓口の設置を求め、支援体制の見直しを提案した。これに対し、長谷部区長は、他自治体の取組を参考にしながら、具体的な検討を進めていると回答した。
防災対策に関しても、新たな施策が提案された。岡田議員は災害ボランティアの強化を訴え、災害時における柔軟な対応の必要性を指摘した。また、区長も災害ボランティアセンターの設立について言及し、国や自治体との連携を図っていく方針を示した。
さらに、給食無償化やオーガニック給食についても意見が交わされた。議員たちは、特に経済的負担を感じている家庭に対する給食費無償化の重要性を訴えた。教育長は、オーガニック素材の導入について現状を説明しながら、課題も併せて語った。
地域猫活動についても取り上げられ、ボランティア団体からの要望に応じて、助成金の増額を検討すべきとの声が上がった。区長は、現在の支援状況を確認した上で、必要に応じて見直しを検討すると述べた。このほかにも、女性専用トイレの設置や、各種相談窓口の機能強化に向けた取組が進行中が報告された。
今回の定例会では、渋谷区における福祉施策や防災対策の重要性が再確認され、今後の施策に期待が寄せられる。
全体として、区長は区民の安全と安心を確保するための施策を着実に進めていく考えを強調した。