令和元年6月19日に行われた渋谷区議会の定例会では、重要案件が多く取り上げられた。
特に、渋谷駅周辺の安全対策が大きな議題となり、議案第三十四号「渋谷駅周辺地域の安全で安心な環境の確保に関する条例」が可決された。原案に対して、賛成する意見が多数を占め、安全対策の必要性が再確認された。
総務委員会の一柳直宏委員長の報告により、この条例が渋谷駅周辺の安全を確保するためのルールを設けることを目的としていることが説明された。「反対意見としては、規制の地域や期間をもっと慎重に協議するべき」との指摘があった。
賛成の立場からは、渋谷駅周辺の過去の問題、特にハロウィーン時の混乱を挙げ、区民と訪れる人々の安全が最優先事項であると強調される。例えば、五十嵐千代子議員は「条例が再発防止に効果がある」と述べ、また治田学議員も「成熟した国際都市の推進が必要」と発言した。
議案には、円山町の地域も含めて条例の適用を提案する意見がありながら、総務委員会は原案を可決するという形となった。これにより、条例は必要な規制を設け、区民や店舗、訪問者の安全を確保することが目指される。
その他にも、渋谷区の平成30年度一般会計予算の繰越し、各種公社の経営状況、加えて来年度に向けた環境政策等多岐に渡る議案が可決され、地域への影響を考慮した議論が行われた。