令和3年11月24日、渋谷区議会では定例会が開催され、重要な議案に関して討議が行われた。
今回の会議では、特に新型コロナウイルス感染症対策や高齢者支援に関する議題が中心となった。長谷部 健区長は、ワクチン接種率が74.2%に達したことを報告し、感染者数の減少を受けた今後の対応について説明した。「感染の再拡大を防ぐため、感染予防対策を徹底してほしい」と強調した。
また、高齢者支援に関する取組が議論された。長谷部区長は、「敬老祝い品の贈呈について、コロナ禍の影響を考慮した方法の見直しを行った」と述べ、地域包括支援センターと連携し「高齢者が必要な支援を受けられる施策を推進する」と述べた。
さらに、落書き対策についても議論が行われた。議員からは「落書き消去に取り組む緊急性について、区民との連携強化が求められる」との意見が出され、長谷部区長は「今年度の調査で374件の通報を受けたが、消去作業が追いついていない現状を改善していく必要がある」と応じた。
教育関連の議題に関しても言及があり、特に渋谷区立図書館の廃止については「空調設備の老朽化が進み、維持が困難であるためやむを得ず決定した」と説明された。地域の図書サービス維持のため、サービススポットの開設が予定されている。
区議会の議論は、地域の課題に応じた柔軟な対応が求められている中、今後の実行力が注目されている。区長は、議員たちに対して「区民の意見を反映させることが重要であり、共に地域をより良くしていきたい」と述べ、議員への協力を呼びかけた。