令和2年6月5日、渋谷区議会では定例会が開催され、新型コロナウイルス対策や地域課題への対応についての議論が行われた。
中村 豪志議員が新庁舎の雨漏り問題を取り上げ、その後の工事進捗について報告を求めた。長谷部 健区長は、昨年5月に発生した漏水に対する工事は完了していると答弁した。議員は情報共有の重要性を訴え、区民への透明性確保を求めた。
また、羽田空港の機能強化に関する質疑も行われた。堀切 稔仁議員は、低空飛行や航空機の飛行ルートの逸脱について懸念を示し、国土交通省に対する抗議の必要性を訴えた。長谷部区長は、国に対して丁寧な説明を求めていく方針を確認した。
新型コロナウイルス対策として、サーモグラフィー設置の進行状況や、感染者への対応策が問われた。長谷部区長は、感染が発生した際の対応マニュアルの整備の必要性を強調した。
妊活・不妊治療支援についても議論された。森田 由紀議員は、情報提供の不十分さや区民への支援強化を求めた。長谷部区長は、母子健康ノートを活用した情報提供の充実を図ることを約束した。
また、高齢者や障がい者を狙った特殊詐欺対策が求められ、区の取り組みが評価される一方、さらなる施策が必要であるとの意見が相次いだ。区長は、情報提供や防犯機器の普及を続けていく姿勢を示した。
今回の議論では、地域課題への取り組みや行政の透明性の確保が改めて重要視される姿勢が確認された。