令和3年6月11日、渋谷区役所で幹事長会が開催された。
今回の議題は、標準市議会会議規則の改正を含む報告事項と、会派からの意見書に関する協議であった。議長の斎藤竜一氏は開会を宣言し、報告事項から始まることを述べた。
報告事項1では、標準市議会会議規則の一部改正が取り上げられた。前崎敏彦区議会事務局次長が報告し、育児等の欠席事由を明文化し、出産への配慮がなされた点について説明した。「育児や看護等を明文化したのは必要であり、早急に対応するべき」と鈴木建邦議員は意見を述べた。
さらに、報告事項2では、幹部職員の異動について伴秀樹区議会事務局長が報告した。特に、新型コロナウイルス関連の役職者が兼務することが重要視されており、健康推進部の役割が強調された。
協議事項では、田中正也幹事長がオリンピックの中止・再延期を求める意見書案について提案した。新型コロナウイルスの感染拡大が懸念され、国民の健康を優先すべきという意見が圧倒的で、多くの議員が賛同した。特に、感染が拡大する中、五輪開催による人流増加の危険性も指摘された。
中止・再延期を求める声は世論でも広まっており、調査によれば55%がこの意見に賛同している。会議では他の議員からも賛同の声が上がり、今後の対応について争点が残る形となった。