令和二年六月四日、渋谷区議会の定例会が開催された。この日は新型コロナウイルス感染症への対策や、区民への支援策について数多くの議論が交わされた。
特に「特別定額給付金について」は多くの関心を集めた。長谷部健区長は、特別定額給付金の受付が始まり、迅速な対応を進めていると強調した。郵送申請用の申請書は五月十九日から発送が開始され、六月一日には全ての世帯に発送が完了したという。
松山克幸議員が質問した中で、特別定額給付金の振込がどのくらい進んでいるのかに対して、具体的な数字を挙げて回答した。しかし、しばしば議壇に聞かれるのは、給付金の金額が不十分であるとの声であった。特に高い賃料を負担する区民からは、追加的な支援が求められている。
議会では、教育政策についても触れられた。これに関して豊岡弘敏教育長は、新型コロナウイルスの影響で心的負担が大きくなっている学生や児童に対する支援の重要性を訴える。また、学校再開に際して、感染予防対策が徹底されることを強調した。
加えて、教育面では、教員や支援職員の配置の拡大が求められ、スクールカウンセラーによる心のケアも議論された。こうした取り組みは、特に不安を抱える子どもたちにとって、重要な支えとなるだろう。
また、長谷部区長は、特に中小企業への支援を強化する方向を示した。家賃助成やクラウドファンディングを活用した支援策の実施を考慮しているとし、国や都と連携して施策を進めていくと述べた。特に、事業者から寄せられる声に真摯に耳を傾け、迅速な支援を行う姿勢を示した。
最後に、新型コロナウイルスの影響を受ける全ての区民や働く人々を守るための施策が必要であると再確認した。区民からの愚直な要望にも応える形で、より効果的な支援策が実行され、地域社会の継続的な発展が図られることが期待される。