令和4年6月2日、渋谷区議会の定例会が開催された。議員たちは、区民の生活に関する重要な問題を議論した。また、物価の高騰と新型コロナウイルスの影響についても触れられた。
松山克幸議員(渋谷区議会公明党)は、食材費の高騰について懸念を示した。特に、学校給食に必要な食材の価格が上昇し、保護者への負担が増すことが予想されると訴えた。そのため、学校給食の質を維持しつつ、急な値上げを避ける赤字対策を強化する必要性があると訴えた。この点に関し、長谷部健区長は、給食費の値上げを現在は計画していないものの、臨時交付金の活用などによる支援策を検討していることを述べた。
また、ウクライナにおける情勢が影響し、避難民の受け入れに備えた支援策についても質問がなされた。松山議員は今後、必要なサービスが提供できるように準備を進めることが求められると述べた。それに対し、長谷部区長は、現在、国や都と連携し、スムーズな支援が提供できる体制を整えていると報告した。
さらに、防災の観点からも議論が行われた。松山議員は、自助・共助・公助の重要性を強調した上で、避難所の施設の充実が必要だと提案した。長谷部区長は、この件に関しては既に大容量蓄電池が配備されていることに言及し、ニーズに基づいた自主防災組織へのサポートも進めていく意向を示した。
最後に、区民サービスの姿勢についても議論が交わされた。デジタルサービスの充実とともに、アナログな手続きも両立させ、すべての区民が恩恵を受けられるように配慮する必要があるとの意見も出された。区長は今後もこの点を念頭に置いて施策を進めると述べた。
以上のような議論がなされ、各議員から寄せられた様々な意見が反映された会議であった。区民生活の向上を目指す施策が今後も実施されることが期待される。