令和3年6月4日、渋谷区議会は定例会を開催した。
主な議題には、オリンピック・パラリンピック関連の熱中症対策と、新型コロナウイルス感染症への取り組みが含まれた。
堀切稔仁議員は、オリンピック聖火リレーで、650名のボランティアと350名の区職員を利用する中、熱中症対策が重要と述べ、対策案を区長に照会した。これに対し、長谷部健区長は、「帽子や飲料の配布をする」と強調したが、補正予算を組まない意向も示した。
次に堀切議員は、新型コロナウイルス関連の感染症対策についても言及し、「聖火リレーの実施に伴い、健康管理や接触制限が十分か」と質問した。長谷部区長は、ガイドラインに基づく感染症対策を確認し、万全を期すと述べた。
また、オリンピック開催時の教育現場での取り組みについて、堀切議員は「保育士のワクチン接種を優先すべき」と提言した。長谷部区長は、現行の接種計画に沿った推奨に努めることを伝えた。
さらに、堀切議員は新型コロナウイルス感染者が増える中、区としての予防対策、特にワクチン接種に関する取り組みを深く掘り下げた。長谷部区長は、60歳以上のワクチン接種の送付計画の見直しを検討すると応じた。
また、条例改正や補助金政策についても討論が交わされ、渋谷区におけるさまざまな施策が議論された。これは、区民にとって今後の健康や生活に直結する重要なテーマとなる。
この日の会議では、ウイルス対策が全ての施策の基盤に据えられていることが明確になり、区民生活への影響を考慮した柔軟な対応が求められた。区はこれらの課題に真摯に取り組む姿勢を明らかにした。