令和元年6月14日、渋谷区役所において、幹事長会が開催され、教育委員会委員の任命など重要事項が報告された。
議長の下嶋倫朗氏が開会を宣言し、まず教育委員会委員の任命について斉藤則行区議会事務局長から説明があった。
坂本眞理子氏が再任されるとともに、園田香氏が新たに任命される旨が通知された。任命日は令和元年6月12日であり、続けて教育長の職務代理者としても坂本眞理子氏が選ばれた。
次いで協議に移り、議長会の要望事項について自由民主党の丸山高司幹事長が発言した。学校施設の老朽化に対する補助制度の要望に対し、国の財政状況や補助制度の現実を指摘し、全額自治体負担の対応には懸念を示した。丸山氏はすでに補助が出ている実績もあり、建替えの全額負担を求める要望には反対する姿勢を示した。
公明党の沢島英隆幹事長も、ユニークな補助が国に存在することを踏まえ、厳しい条件下での府や区の補助には限界があるとの見解を述べた。また、立憲民主党の治田学幹事長は、国の支援なしにはこの問題を解決できないとの意見を表明し、賛同する意向を示した。
これに対し、日本共産党の五十嵐千代子幹事長は、要望文言の見直しを提案しつつも、全国的な問題であることが理解される必要があると主張した。その他にも、各会派から意見が交わされる中、調整を試みるものの具体的な合意には至らず、報告事項として整理することとなった。
また、同性婚を認める法改正を求める意見書案が日本共産党から提案され、全国に先駆けたパートナーシップ条例の設立を強調する内容が述べられた。丸山氏などは国会での法改正が進捗しない現状を指摘するなどし、意見交換が行われた。
議長の下嶋氏は、他には区長のニューヨーク視察への賛同を求め,次回の幹事長会は6月17日に開催することを決議し、午後1時56分に散会となった。