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羽田空港の飛行ルート変更に対する区民の懸念大

渋谷区議会で羽田空港の拡張問題が議論され、区民の懸念が高まっています。区長は国に周知と対策を求める方針。
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令和2年2月20日、渋谷区議会の定例会が開催され、航空路の変更に関する議論が中心となった。特に、羽田空港の機能強化に伴う低空飛行ルートの運用が始まることに対して、多くの区民からの懸念と要望が寄せられている。

堀切稔仁議員(れいわ渋谷)からは、南風ルートの運用開始が区民にとって唐突であり、多くの人々がその影響を実感していると指摘された。区内を飛行する航空機による爆音や低空飛行について、特にお子さんや高齢者の生活に悪影響を及ぼすとの懸念が表明された。堀切議員は、区民に対してこの新ルートの周知を図る必要があると強調し、区長にそのための取り組みを求めた。

これに対し、長谷部健区長は、羽田空港の機能強化に関する最新の情報を区ニュースやホームページを通じて周知していると述べた。特に、3月29日から本格運用が開始される新ルートに関しては、引き続き周知を図っていく意向を示した。また、運行基準から外れたルートでの飛行が行われたとの指摘に対しても、国土交通省に対して事実確認を求めていると答えた。

また、特別養護老人ホームに関して、長谷部区長は、以前の申込希望者が708人から338人に減少したことを報告。ただし、今後も入所待ちの数がゼロになることは難しいとの見解を示した。さらに、宮下公園の駐車場についても、区が所有する325台と三井不動産の63台がそれぞれ整備され、利用についても説明がなされた。

堀切議員からの質疑が続く中、教育や放課後クラブ運営、特別養護老人ホームの整備にも言及し、質の向上を求める意見が寄せられた。特に、教育長とのやり取りにおいては、学校施設の長寿命化と建替えの方針についても質問が行われた。

また、小田浩美議員(立憲民主党)は、男女平等や多様性の尊重についての施策に対して、特に選択的夫婦別姓の導入を求める要望を詳細に述べた。長谷部区長は、多様性の促進に向けた取り組みを強調し、国の動向を注視していく考えを示した。

全体を通じて、区政の重要課題として、区民の生活環境の質を向上させるための具体的な取り組みが求められていることが明確になった。今後、羽田空港の問題を含む複数の課題について、引き続き区としての姿勢を明確にし、行動していく必要がある。

議会開催日
議会名令和2年2月渋谷区議会定例会
議事録
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