令和5年11月27日、渋谷区議会は第4回定例会を開催した。
長谷部健区長は会議の冒頭で、今後取り組むべき区政の課題について説明を行った。その中で特に福祉関連の施策が焦点となった。
例えば、敬老事業が注目され、高齢者を見守る施策の強化が必要であると述べた。訪問型の支援によって高齢者の生活実態を把握し、助成金を適切に配分する必要があると強調した。2025年には、団塊の世代が75歳以上になり、対象者がさらに増加することから、新しい見守りの手法の導入が求められている。
また、長谷部区長はデジタル地域通貨「ハチペイ」の利用促進を紹介し、区民限定のプレミアム商品券キャンペーンを来年2月から実施することを発表した。この施策は、地域産業の活性化を目指すものであり、物価高騰への対策としての側面もあるとのこと。
教育プログラムについても言及があり、未来の学校プロジェクトに関する進捗が報告された。シブヤ未来科の拡充が進められ、ICT環境を活用した学習方法の導入が図られている。具体的には、文部科学省の指定を受けた授業時間が設定され、探求的な学びの充実が図られることを目指している。
議員からは、妊婦健診の助成制度の見直しが求められる場面が多く、多胎妊娠に対する配慮が必要であると指摘された。現在の助成措置では、特に多胎妊娠の場合は14回の健診では不十分であるとの声が上がり、他自治体の施策を参考にした考慮が必要であるとされる。分かりやすく支援制度を見直す必要が強調された。
さらに、桑水流弓紀子議員は教育関連の質問をし、特別支援教育の拡充や学校の安全対策についての施策強化が求められた。不登校の児童への支援が話題に上がり、個別対応の拡充が必要であるとの意見も出された。
この日は、条例案13件、一般会計補正予算案、契約案件1件の提案が行われ、今後の議論が注目される。
以上の内容に関連し、議員たちは多岐にわたる意見交換を行う中で、引き続き区民の声をしっかりと反映していくことが必要との考えを共有している。今後の進展に期待が寄せられる。