令和3年11月26日に行われた渋谷区議会定例会では、新型コロナウイルス対策を中心に、各議員から活発な意見が交わされた。
最初に、新型コロナウイルスの第6波に備えるための対策が議題に上がった。堀切稔仁議員は、感染が再拡大した場合の中小零細企業に対する給付や、個人への支援の必要性について質問した。長谷部健区長は、特別融資制度や消費喚起事業を通じて支援を行う方針を示し、具体的な給付金の支給は国や都との責任分担を考慮する必要があるとの見解を述べた。
加えて、堀切議員は、ワクチン3回目接種のスケジュールについて早めるよう国と東京都に要望する考えがあるか尋ねた。これに対し、区長は国の指示に従う姿勢を示したが、追加接種時期の変更については希望を持たないと強調した。
次に話題に上がったのは、ササハタハツ緑道整備計画である。堀切議員は、この計画が玉川上水復活に向けた取り組みとどのように連携するのかを問うた。区長は、緑道整備が玉川上水の流域整備計画に影響を与えないことを背景に、東京都と緊密に協議している状況を説明した。
また、教育長の任命に関しても議論された。堀切議員は、最近の教育長任命に対する透明性を求め、任命の根拠や過去の経歴について質問。この件に関して、長谷部区長は、教育長の任命に関する情報を議会に十分に提供することが必要だとの認識を示した。
最後に、渋谷区の気候危機対策についても質問が相次ぎ、牛尾真己議員は気候変動を受けた持続可能なまちづくりの具体策を求めた。区長は、環境基本計画を進める中で必要に応じて見直しを行う考えを述べた。
今回の議会では、新型コロナウイルス対策や環境政策に関する具体的な対策が議論され、区民の生活を支える方針が一部明示されたといえる。引き続き、効果的な支援策が求められる。(本文作成のもとに発言内容を編集)