令和3年6月16日、渋谷区議会の第2回定例会が開かれ、重要な議題が多数可決された。
日程では、まず令和2年度渋谷区一般会計予算の繰越明許費に関する報告が行われ、長谷部健区長がその内容を詳述した。
報告第1号から第6号までの経営状況が続けざまに説明され、各団体の今後の健全な運営について確認し合う場となった。
続いて、議案第20号から第25号までの条例改正案が審議され、特に議案第20号の手数料条例改正については、地域の薬局の機能を強化する意義が強調された。これに対し、斉藤貴之総務委員長は「地域連携薬局の認定制度開始を契機に、地域の健康維持を図る」と述べた。
また、議案第22号に関連しては税制改正の必要性が指摘され、田中匠身区民環境委員長は「区民に対してしっかり周知することが重要である」と発言し、これに賛同する意見も数多く出た。
文教委員会から報告された議案においては、特に子育て支援施設の条例改正が注目を集めた。一柳直宏委員長は「子育てネウボラの新設が大いに期待される」と述べ、区民からの要望に応える形での改正が評価された。
議案第29号では、一般会計補正予算が原案通り可決され、出席した議員から「新型コロナウイルス感染症対策の対応が急務である」との意見が相次いだ。また、神宮前三丁目の障がい者施設建設における契約事項も無事可決された。
閉会に先立ち、長谷部区長は「提出した条例案についての賛同に感謝し、今後の区政に活かす」と述べ、議会の結果に対して感謝の意を表した。議会は午後1時32分に閉会した。