令和4年1月28日に開催された幹事長会では、区長からの報告が行われた。
会議は午前11時に始まり、斎藤竜一議長が議事を進めた。議題の中心は令和4年度当初予算案の決定内容に関するもので、区長の長谷部健氏が詳細を説明した。
長谷部区長は、福祉の領域において新型コロナウイルス感染時の包括的支援策を導入することを報告した。具体的には、介護サービスの利用者が感染した場合、利用者負担なしで緊急の介護サービスを提供する。さらに、訪問介護の事業者に対して協力金の支給を実施する。
健康・スポーツ分野では、乳幼児の歯科健診における待ち時間の短縮を図る取り組みが紹介された。恵比寿保健相談所に新たに歯科医と歯科衛生士を配置し、感染予防対策も強化されるという。
また、防災や安全に関連する施策についても言及された。落書き対策プロジェクトでは、消去箇所をAIで分析し、その効果を検証する方法を採用する。防犯カメラ設置の補助や消去後のアート施作も行う方針が明らかにされている。
文化・エンタテイメント産業の活性化についての調査委託も重要視されており、ストリートカルチャーの振興が期待される。長谷部氏は「文化の発信力復活が求められている」と強調したが、コロナ禍での打撃を受けた現在の状況には不安の声もある。
議長の斎藤氏は、これらの重要事項に関する質疑の有無を確認し、「質疑はない」との返答を受けて報告事項を終了した。次回の幹事長会の日程が確認され、2月8日の予定であることが議論された。
本会議は午前11時08分に散会となった。今後の計画や予算の内容は、さらなる議論のうえで議会に提出される予定である。