令和2年7月14日に開催された第402回高根沢町議会臨時会では、重要な議案が審議された。
特に注目されたのは、町長専決処分事項の承認についてである。町長の加藤公博氏は、「新型コロナウイルス感染症対策のために、国民健康保険税と介護保険料の減免を可能にするための改正を行った」と述べた。さらに、令和2年度一般会計及び水道事業の補正予算も提案され、こちらも合意を得た。
また、委託契約の締結についても議論が行われた。加藤町長は、「土づくりセンター及び学校ICTネットワーク整備に関する契約を締結する計画で、いずれも予定価格が5,000万円以上である」と説明した。これにより、町のインフラ整備が支援されることが期待されている。
加えて、高根沢町議会決算特別委員会の設置が議題に上がり、発議者の野中昭一議員は、昨年度の一般会計及び特別会計の決算審査を目的として、この委員会の設置を求めた。議員全員の賛成により可決され、委員長には齋藤武男議員、副委員長には加藤章議員が選任された。
なお、臨時会の会期はこの日1日限りに設定され、スムーズな進行が見られた。議長の小林栄治議員は、「全ての議案について賛成多数で可決された」と報告した。出席した16名の議員は定足数に達し、全体的に活発な議論が展開されたことが確認された。
その中で議員たちは、補正予算で計上されているサーマルカメラの導入についても関心を示し、具体的な運用方法が議論された。健康福祉課の菊地房男課長は、「公共施設における体温測定の実施方法について検討している」と明言し、来庁者の安全性を確保する意義を訴えた。
今回の臨時会は、自治体の安全と予算執行に対する審議の場となり、多くの新たな施策が前進する機会となったことが印象的であった。今後の高根沢町の動向が注目される。