令和3年4月28日、高根沢町第407回臨時会が開かれ、町長が再選されたことが報告された。
加藤公博町長は、この臨時会で町政の発展に向けた決意を述べた。特に新型コロナウイルス対策と地域振興に重点を置く旨を強調したのが印象的であった。加藤町長は、町民への全力を尽くす姿勢を示し、今後4年間の施策に関する5つの重要政策を述べた。
その一つ、町民の命を守る新型コロナ対策では、ワクチン接種の徹底を掲げた。加藤公博町長は「感染拡大防止のため、関係機関と連携を図り全町民へのワクチン接種が万全の体制で実施できるよう努める」と述べた。具体的な施策には、迅速なワクチンの接種体制の構築が含まれている。
また、農業者の支援も不可欠な課題として挙げられた。加藤町長は「農業経営の効率化と所得向上に向け、スマート農業を推進する」と語り、ITを利用した農作業の自動化を進める方針を示した。特に、土地改良基金を今年度中に創設し、農業の基盤再整備を行う意向を強調した。
さらに、加藤町長は人口増加施策についても言及した。市街地の活性化を進め、特に町の玄関口であるJR宝積寺駅前の改善にも取り組むことを約束した。これに関連して、人口増加を図るため、課税の見直しに向けた調整も進める思惑である。
加藤町長は子育て支援も重要な柱として言及し、赤ちゃんの駅や不妊治療費の助成の拡大を通じて、安心して子供を育てられる環境の整備に努める意向を示した。この施策により、町民の子育て環境をより充実させたい考えである。
会議では、既に提案されていた町長専決処分事項や議会規則の改正についても承認され、議長の辞職及び新議長の選挙も行われた。鈴木伊佐雄議員が新たに議長に選出され、中山喜美一議員が副議長に就任した。特に鈴木議長は、コロナ禍における町の課題に対し、議会運営の円滑化を図っていく姿勢を示し、新たなスタートを切った。