令和4年12月2日、高根沢町議会は第417回定例会を開催した。
議会では、主に子育て支援の充実や訪問型サービスBに関する質問が交わされた。特に、森 弘子議員は子育て支援の充実について質問し、出産・入学祝い金支給事業や乳幼児健診の充実といった具体的施策を提案した。
森議員は、子育てを応援する観点から、出産・入学に際して祝い金を支給することに加え、乳幼児健診についても未受診者の対応をしっかり行うべきだと強調した。また、学校給食費の無償化についても提言し、教育長の坂本美知夫氏に対して現状についての見解を求めた。
坂本教育長は、給食費の減免は行われているものの、完全無償化は現時点では考えていないとの立場を示した。森議員は、学校給食費の無償化が若い世代の経済的負担軽減につながるとの観点からも、さらなる議論を促した。
続く訪問型サービスBに関する質問では、高齢者が住み慣れた地域で生活を続けるための施策についてが議論された。森議員は、他市の成功事例を参考にしながら、高根沢町独自の生活支援サービスの充実を訴えた。また、町長の加藤公博氏も住民主体のサービスの重要性を認識しているとしつつ、具体的な支援の方法についての検討を約束した。
さらに、道徳教育の実施についても触れられた。教育長は、特別活動と道徳教育を連携させて進められているとし、学校での多面的な教育が重要であることを強調した。教師が子供たちと直接関わり、道徳心を育む活動が行われている。
議会では、経済活動の活性化のために地域通貨導入についての提案もなされたが、町長は地域通貨の実現について慎重な姿勢を崩さなかった。実際に導入を考えるならば、地域経済の状況に配慮した上での議論が必要であるとの考えを示した。
総じて、高根沢町では子育て支援や高齢者支援、道徳教育など多岐にわたる施策が議論され、地域の課題解決に向けた動きが続いている。これらの議論は地域住民の福祉向上に寄与するものであり、引き続きの取り組みが期待されている。