第397回高根沢町議会臨時会が1月29日に開会された。
本会議では、高根沢町印鑑条例や令和元年度一般会計補正予算など、7つの議案が提出された。
高根沢町長の加藤公博氏は、今回の議案について提案理由を説明し、「特に印鑑条例の改正は国の指導に基づくものであり、適切な対応が求められる」と述べた。
議案第1号の高根沢町印鑑条例の一部改正では、議員からの質疑がなく、採決は原案通り可決された。
続く議案第2号の一般会計補正予算については、議員の小林栄治氏が質疑を行い、学校の改修に伴う資金繰りについて詳細を質問した。
企画課長の福田和則氏は、教育債による600万円の借入れについて、交付税措置が25年に分けて行われることを説明した。
次に、財産の取得に関する議案が上程され、質疑は行われなかったが、原案通り可決された。
工事請負契約の変更についてもいくつかの議案が提出され、齋藤誠治議員が設計の甘さを指摘し、行き過ぎた請負契約の変更について懸念を示した。
この提言に対して、町長は設計業者の責任について調査を行う方針を示した。
また、議案第7号では業務用洗濯機の購入が見送られ、新たに冷蔵ストッカーの購入が提案された。
元気あっぷ創生課長の石嶋良憲氏は、グランピング場での販売用に冷蔵ストッカーが必要である理由を説明し、質疑に応じた。
会議最後には、高根沢町議会予算特別委員会の設置が発議され、委員長には小林栄治議員が選ばれた。
小林議員は「予算案審議こそ民主主義の重要な部分」と強調し、慎重な審議を求めた。
議会は全ての議案を原案通りに可決し、会議を閉じた。今回の臨時会は、町の重要な予算と条例に関する決定の場となった。