令和3年3月3日、高根沢町議会定例会が開催され、一般質問が行われた。
佐藤晴彦議員は、高齢化や担い手不足が問題となる農業と教育の充実について質問した。
彼は、農業の魅力を引き出し、その所得を安定させるための取り組みを強調した。また、令和2年に閣議決定された食料・農業・農村基本計画についても言及し、サステナブルな農業の重要性を述べた。特に、アクアポニックスという循環型農業の手法に注目し、その導入について町の施策に含めるよう提案した。
町長の加藤公博氏は、スマート農業の導入に関して、実証実験を県の協力を得て進めていくことを答弁した。その実証実験は、農業者の納得のいく形で進められ、必要な情報を提供していく考えを示した。
次に、地域の農産物を魅力的にするための土づくりセンターの再稼働についても言及された。加藤町長は、ブランディングの重要性を認識しており、地域の特産品として高根沢ブランドの形成を目指していく意向を示した。
さらには、アクアポニックスについても言及され、生産性と環境への配慮を両立する農法としてのメリットを評価し、多方面での視点からの支援の必要性が述べられた。これにより、農業や教育を通じて地域の振興が期待される。
また、森弘子議員は高齢者が安心して暮らせるまちづくりについて質問し、特に見守り事業の拡充や高齢者居場所づくりについて述べた。加藤公博町長は、見守り事業の具体的内容や地域との連携の重要性について答弁し、地域の担い手不足を解消し、新たな支援策を検討していく考えを示した。
新型コロナウイルスワクチン接種に関しては、集団接種に加え、交通弱者への対応策として専用バスの運行を検討していることが説明された。このように、農業や高齢者支援、コロナ対策など多岐にわたるテーマが議論され、今後の施策として実現が期待されている。