令和4年度 高根沢町議会定例会が開催された。町長の加藤 公博氏が提案した議案が討論され、各常任委員会からの報告が行われた。
今回の議事の中で目立ったのは、公共施設における女性トイレの維持及びその安全性についての意見書の提出があったことである。まちづくり常任委員長の齋藤 武男氏は、トイレを男女別に設ける必要性を強調し、女性の安心と安全を確保するための法律が必要である旨を発言した。
また、令和4年度一般会計補正予算が採決され、全会一致で可決された。この補正予算では、主に新型コロナウイルスへの対応策として予算が組まれた。健康づくり推進政策に関する事業費が追加計上され、町民の健康維持に寄与することが期待されている。具体的には、ワクチン接種事業のための費用や新庁舎整備事業関連の圧縮が行われた。
さらに、住民課から報告された税収に関するデータでは、町民税が前年に比べ減少傾向にあり、特に町民の生活困窮が影響しているとの指摘がなされた。議会での意見も相まって、財源調整基金からの繰入金が減少する中、町民支援策の必要性が求められた。
高根沢町の議会運営における厳しい財政状況と、住民の生活に直結する問題に全議員の一致した意見が必要であることを改めて認識させる議会となった。議長の佐藤 晴彦氏は、他の議案の採決を急ぎ、問題提起と議論が行われている点を踏まえた上で、慎重な審議を行うべく努力を求めて終了した。