令和3年3月12日、令和3年度高根沢町議会定例会が開催された。各議案についての議論が活発に行われ、多くの議案が可決された。同議会では、予算案に関して議論が集中した。特に、一般会計予算については、前年度に対し減額されていることから、町民の生活に直接的な影響を与える懸念がある。
議案第18号、令和3年度高根沢町一般会計予算に関し、議員の間で厳しい意見が交わされた。賛成意見の中で、澤畑宏之議員は、歳入の減少が影響していることを指摘。コロナ禍の影響で町民税などの収入が減少したため、必要な財源を確保するためには基金の取り崩しが避けられないとの見解を示した。
一方、反対意見では森弘子議員が挙手し、歳入が103億9,000万で、前年度より3億7,000万減少していることを強調。特にコロナの影響で多くの町民が厳しい生活状況にある中での予算削減には賛成できないと述べた。彼女は、医療や福祉における支援を強化する必要性についても触れた。
議案第12号、高根沢町介護保険条例の一部改正については、全員一致での採決で原案通り承認された。今回の改正は、介護保険事業計画策定に伴うもので、適正運用が求められている。
さらに、高根沢町ちょっ蔵広場の設置及び管理に関する条例の一部改正も全員一致で可決された。この改正は、管理運営の向上を図るためのものであり、今後の運営に期待が寄せられている。
また、議会運営委員会における所掌事務調査の報告もあり、新庁舎建設を含む公共施設の維持管理についても課題が提起された。これらの議論は、町の未来を見据えた重要なテーマであり、今後の議論においてさらなる検討が必要とされるだろう。