高根沢町議会の第422回定例会が開催され、充実した内容の一般質問が展開された。特に町民の健康づくりや、地産地消の重要性が強調され、具体的な施策について多角的な議論が行われた。
小林栄治議員は、町の財政が厳しい状況にある中、事業の選択と集中が今後のまちづくりの鍵であると指摘した。特に国の経済状況や町の人口減少問題を踏まえ、選択的な事業運営の必要性を訴えた。町長の加藤公博氏は、令和6年度における新庁舎建設計画について、現在の経費推測が難しいとしつつも、将来的な視点から各事業の見直しを進める意向を示した。
一方、健康づくりについては、町長から町民の健康増進策について具体的な取組が説明された。特に小・中学校での運動推進プログラムや妊娠から育児期にかけてのサポートが重要であるとの認識が示された。議員は、健康維持のために食生活の重要性も強調し、地産地消の観点から新たな健康運動の提案を行った。
さらに、ハートごはん条例についても議論が交わされた。条例の理念に基づき、町民の食生活を豊かにし、健康を促進するために何を行っているのかが問われ、町長からは農産物の利用促進が進められている現状が示された。特に、学校給食に地元農産物を多く取り入れていることが効果を上げているという報告があった。
最終的に、今後のまちづくりには町民、行政、自治会が一体となってコミュニティの力を生かし、持続可能な社会を目指さなければならないとの強いメッセージが発信された。町民の声をきちんと反映しつつ、この町独特の地域性を生かした取り組みを進めていくことが求められる。