第399回高根沢町議会定例会が、令和2年3月3日に開催される。
議長の齋藤武男氏が開会を宣告し、会議録署名議員の指名を行った。
13番議員の森弘子氏と14番議員の野中昭一氏が指名された。
続いて、会期に関する決定が行われた。
議会運営委員会で決定した通り、本定例会の会期は3月3日から3月12日までの10日間となった。議長が異議なしと認め、正式に決定した。
高根沢町の加藤公博町長は、令和2年度の町政運営基本方針を発表した。
彼は「年ごとに稲田広がる」という歌に触れ、高根沢町の米作りの重要性を強調。
このことから、地域の持続可能な発展に向けた施策を進めるための意義が示された。
加藤町長は具体的な予算規模について、一般会計が107億6,000万円となり、前年対比で4.5%の増加であることを述べた。
町の魅力向上を目指す施策として、子育て支援や、先日オープンした道の駅のプロモーションを挙げた。
加藤氏はまた、経常収支についての懸念に対し、町の経営安定と生活実感の向上を両立させる重要性を強調した。
特に、子ども・教育・生涯学習分野では、児童・生徒に対してタブレット端末の導入を行い、学習環境を充実させる。
さらに、環境への取り組みも強調し、プラスチックごみの分別回収を強化する計画を示した。
また、高齢者支援として80歳以上の利用者のたんたん号の無料化を行うことも発表された。
質疑応答では、小林栄治議員が予算に関する懸念を表明。
特に、経常経費の抑制に対する取り組みが求められた。
これに対し、加藤町長は意欲的な施策を講じながら経営手腕の発揮が必要であるとし、バランスの取れた町政運営を目指す意向を述べた。
最終的に、議案は多岐にわたり提出され、各常任委員会に付託された。