高根沢町議会の第404回定例会が令和2年12月1日に開かれ、さまざまな議題が話し合われた。
特に、新型コロナウイルス感染症対策に関する検討が重視される中、議員からは感染拡大の抑止に向けた施策が求められた。野中昭一議員は、町民の協力に感謝の意を示しつつ、今後の町政運営における重点施策を尋ねた。加藤公博町長は、令和3年度予算編成に際し、新型コロナウイルスからの影響を考慮した適切な措置が取られることを強調し、必要な施策の具体化が進むことを明言した。
加えて、介護予防・日常生活支援総合事業についても重要なテーマとして浮上した。森弘子議員は、介護サービスの現状に触れつつ、生活支援の不足を指摘した。その上で、町の負担軽減を図るためには、ボランティア支援を基盤とした新しい体制の構築が必要との立場を示した。これに対し、加藤町長は新たな支援方法の模索を表明し、さらなる改善が求められる旨を述べた。
また、通学路の整備と安全対策についても多くの質問が寄せられ、通学路として利用される町道の路面状況や交通安全上の問題が取り上げられた。森議員は、特に319号線の危険性を報告し、早急な整備が必要であると訴えた。都市整備課の阿久津径行課長は、現状を把握している旨を答え、維持管理を通じた対応を示した。
さらに、道の駅元気あっぷむらの現状についても言及され、経営状況や来場者数の伸びについて報告された。指定管理者からの具体的な取り組みや利用者の声が踏まえられ、今後のプロモーション戦略の展望が語られた。加藤町長は、栃木県高根沢町の魅力度向上に向けたプロモーション活動が行われるという意義を強調し、令和3年度には具体的な施策が展開される見込みを述べた。
これらの議題を通じ、町の今後の政策方針が問われる中、議員各自が様々な視点から意見を述べ、一層の行政努力を求める声が広がった。