令和3年12月23日、高根沢町議会の臨時会が開かれ、議案第1号である高根沢町一般会計の補正予算が審議された。
出席した議員は15名で、町長の加藤公博氏が提案理由を説明した。
提案の主な内容は、子育て世帯への臨時特別給付金に関連するもので、特に年内に現金10万円を給付するための補正予算が求められるというものである。
加藤公博氏は、国の政策変更に伴って起こった混乱について強い不満を訴えた。
今回の補正予算は、先日12月15日に国から通達された無条件での10万円現金給付に基づいている。
加藤氏は、これまでのクーポン制度から現金給付へと変更された経緯を説明し、「年末の慌ただしい時期に、国が地方議会へ適切な配慮をしていれば、問題は避けられたはず」と指摘した。
議案に対する質疑応答では、梅村達美議員が町民からの現金給付を求める声について質問した。
これに対し、こどもみらい課長の田中圭子氏は、数件の町民からの要望が具体的にあったことを説明し、町民の声に基づいて対策が取られていることを示した。
討論においては、特に意見は交わされなかったが、その後の採決では、賛成者が全員起立し、議案は可決された。
この結果、高根沢町は子育て世帯への現金給付を確実に実施する運びとなる。
最後に、議会運営委員会に関する継続調査が申出され、異議なく承認された。
これをもって、本会議は無事に閉会され、町の迅速な対応が強調された形となった。