高根沢町議会の第422回定例会が令和5年11月30日、議会議場で開かれた。
議長の神林秀治氏は、出席議員12名の存在を確認し、議事を開始した。まずは会議録署名議員の指名が行われ、横須賀忠利議員と小林栄治議員が選ばれた。続いて、会期についての議論があり、決定された会期は12月7日までの8日間となった。
定例会の中で、加藤公博町長は提出された議案について説明した。議案は合計で9件あり、主な内容には条例の一部改正や補正予算が含まれる。具体的には、議案第1号が議員報酬及び費用弁償に関する条例の改正、第2号が町長等の給与改正、第3から第5号がそれぞれ一般会計、国民健康保険特別会計、水道事業会計の補正予算に関するものである。これらについては、議会の議決が求められている。
議案第6号では、消防ポンプ自動車の購入が提案された。小池哲也議員が質疑を行い、普通免許で運転できるかどうか確認したところ、地域安全課長の阿見弘一氏は、準中型免許なしでは運転できないことを明言した。小池議員は、早急な免許取得を促すべきだとの意見を述べ、町では補助制度があることに言及したが、現時点で申請はないとのことだった。
また、小池議員は消防車の導入にあたり、同様の消防ポンプ車を使用している他の自治体の例を引き合いに出し、今後の方針について検討を依頼した。これに対し、阿見課長は、団員の問題を含めて協議する意向を示した。
議案の審議は順調に進み、他の議案についても質疑はなく、各委員会に付託が決まった。議案第7号の栃木県市町村総合事務組合規約の変更については、質疑も討論も省略され、原案通り可決される見通し。
最後に、提出された陳情について紹介された。漏水事故にかかる減免措置を求める意見で、まちづくり常任委員会に付託された。定例会は午前10時に開会し、午前10時17分に散会した。特に議案第1号と第2号での議員報酬や町長の給与についての議論は、町の財政状況に影響を及ぼす可能性があるだけに、注意深く審議される必要があると言える。