令和元年12月9日、真岡市議会において、重要なアジェンダが議論された。
自立を目指す障がい者への支援や、アスベストの危険性、また農業の集積・集約化など多岐にわたるテーマが扱われた。
まず、アスベスト被害防止対策について、日下田 喜義議員はその問題の深刻さを強調した。アスベストは数十年後に発症する危険性があるため、適切な周知と対応が求められている。アスベストを含む外壁や屋根材の存在は、町中に広がっており、その危険性を軽視できないと指摘した。市は環境省通知に基づき、アスベストの正しい知識を伝える啓発活動を進めているものの、さらなる情報提供が重要との要請があった。
次に、障がい者の自立と社会参加の支援に関する質疑も行われた。特にサポートファイルの活用について、障がいを持つ子供の育成記録としての重要性が訴えられた。このファイルの周知ぺースでの促進が求められ、身近な支援のために市民全体での理解を促す必要性が強調された。
また、農地の集積についても重要な議論が続いた。認定農業者の数の推移と、農地中間管理機構の活用を通じて、農業における担い手の強化が必要との意見が相次いだ。特に後継者不足が農業経営に影響を与える現状を踏まえ、農業政策の切り替えが求められている。
続いて、森林計画についても触れられ、森林の持つ重要性を再確認した。環境保全のためには、本市としても適切な規制を設け、特に太陽光発電設備の設置には慎重さが求められるとの考えが述べられた。
最後に、メンタルヘルスケアについても議論が交わされた。市職員の健康を守るため、ストレスチェック制度が導入されているが、さらなる専門的な支援が必要との認識が示された。市長も必要な取り組みを進める意向を示し、ストレス管理の充実を図る必要性が強調された。
今後、議会での健康や環境などの多岐にわたる問題に対し、行政がしっかりと対応していくことが期待されている。