令和元年12月10日に開催された真岡市議会定例会では、市長の専決処分事項の承認に関する議案などが審議された。この会議では、特に豚コレラ感染拡大対策についての議論が中心となる。
この問題に関し、服部正一郎議員は豚コレラウイルスの侵入防止策に関する施策を問うた。服部議員は、「県内の養豚農家は105戸あり、真岡市の場合、13戸の養豚農家で約2万頭が飼育されている。早晩、この問題は本県に迫ってくるものと予想される」と述べ、市の施策の必要性を強調した。これに対し、添野郁産業部長は、具体的な防疫対策として、「全養豚場に消毒用消石灰と啓発用チラシを配布し、入場時の消毒対策を徹底している」と答えた。
また、家庭教育支援についても議論が行われ、服部議員は地域と連携した家庭訪問の実施を求めた。教育長の田上富男氏は、「現在、教育委員会では家庭訪問は各学校の担任が行っており、児童理解に努めている」と説明したが、地域の皆さんとの連携強化の必要性は改めて強調された。
さらに、観光施策に関する自動翻訳機の導入も議題に上がり、服部議員は「訪日外国人の増加が予想される中で、観光施設に自動翻訳機を設置する必要がある」と訴えた。添野産業部長は、外国人観光客誘致のための施策に積極的に取り組む姿勢を見せた。
農業行政の議論でも、成績向上施策として、服部議員は「農業経営者に対する安定所得保証のための施策を強化する必要がある」と訴えた。石坂市長は、農業経営改善計画認定を強化し、地域の後押しをすると述べた。