真岡市議会は令和5年2月28日に定例会を開催し、様々な議題が討議された。その中で特に注目されたのは、いちごサミットやいがしらリゾートに関する取り組みである。
全国いちごサミットについては、既に3年の時を経て延期されていることが指摘され、櫛毛隆行議員からは市制施行70周年記念事業の一環として、開催を検討するべきとの提案がなされた。市長の石坂真一氏は、この提案に対して前向きな意向を示しつつ、イベント内容の見直しも考える必要があると述べた。これについて、櫛毛議員は、新たなブランド戦略や地域の魅力を最大限引き出す企画が不可欠であると強調した。
次に、いがしらリゾートへのアクセスに関する問題提起がなされた。公共交通機関を利用したアクセスが不便であることに関して、櫛毛議員は、今後整備される予定のLRT清原トランジットセンターからのバス路線の導入の重要性を訴えた。しかし、その運行に関する現在の方針が、周辺住民からのニーズを反映していないことへの懸念も述べられた。市は今後の需要の変化を見据え、再度その可能性を検証することが求められる。
福祉行政については、介護支援専門員不足の問題が浮上し、その対策の重要性が認識された。仁平健康福祉部長は、介護支援専門員が現在のところ十分な人数で運営されていると報告したが、将来的な不足が懸念される中、我々は引き続き問題に取り組んでいく必要があると述べた。当局は、労働力の確保や専門職の育成に向けた長期的な戦略を模索すべきである。
また、情報モラル教育について、教育長の山中孝雄氏は、各学校で情報社会におけるルールやマナーの教育を行っていると報告した。子どもたちが安全にICT機器を利用できるよう、引き続き教育を充実させていく方針を示した。
消防団の活性化も重要な議題の一つであり、石坂市長は団員の高齢化や減少が進む中で、今後の団員確保策について検討していく意向を示した。特に、機能性消防団制度の導入が進むべき重要なステップである。
このように、真岡市議会では地域社会のニーズに応える様々な議題が議論されている。未来の向けた取り組みが、市民の安全で安心な生活を支える基盤となることが期待される。