令和元年9月10日に開催された真岡市議会定例会では、教育や人権問題などに関する様々な議案が提出された。本会議では、議案第53号から第74号まで26件が議題に上がり、教育委員会の委員任命や人権擁護委員の推薦、消費税率改定に伴う条例の整備などが全て一括して審議された。
櫛毛隆行議員は一般質問で、地域間格差の解消に向けた合意形成の重要性について論じた。具体的には、真岡市の中心市街地と郊外地域の間に見られる格差を指摘し、市民会議やパブリックコメントを活用して市民の声をより反映させる施策を行う必要があると提案した。市長の石坂真一氏は、合意形成のために積極的に市民と対話することの重要性を強調した。
次に、公共交通に関する質問もあり、高齢ドライバーの運転免許返納による農村部の交通不便について言及された。櫛毛議員は利便性を考慮した公共交通網の整備を求め、例えばいちごタクシーの運営方法見直しを提案した。市は、地域共助型生活交通などの新たな交通サービスの導入を検討すると応じた。
さらに、全国いちごサミットに関する話題も挙がり、櫛毛議員はその開催に向けた周辺施設の整備やトイレなどの環境整備について市の対応を要望した。添野郁産業部長は、具体的なトイレ整備の取り組みについて説明し、サミット成功に向けた準備を進める意向を示した。
このように、本日の議会では市の成長を促すための様々な議案が議論され、市民が安心して暮らせる環境づくりに向けての具体的な対応が強調された。数多くの問題に対する市の施策や市民の意見をしっかり反映させていくことが今後の課題として残る。