令和6年2月16日、真岡市議会は第1回定例会を開催した。
今定例会は、新年度予算を審議する重要な会議となる。
議長の櫛毛隆行氏は冒頭、能登半島地震の犠牲者に哀悼の意を表し、議議会運営における円滑な進行をお願いした。
市長の石坂真一氏が提案した議案は、専決処分事項の承認を含む36件である。
中でも、令和6年度の一般会計予算は391億円、前年より5.5%増加していることが特徴的である。
市長は予算編成の理由について、地域経済を支える施策の重要性を強調した。
「市制施行70周年及び二宮誕生70年という節目の年に、様々な記念事業を計画しています。」と述べる。
予算案には「記念式典」や「いちごハッピーフェスティバル」とコアの事業が含まれ、今後の施策に市民参加を促す意図が見える。
次に、教育に関するプロジェクトとしては、学力向上やICT教育の推進が発表された。
また、若い世代との子育て支援策には、関連施設の充実や保育料の無償化などの取り組みが含まれている。
「全ての第2子の保育料を無償化する政策を実施します。」と述べる市長の姿勢は、地域の未来を見据えたものである。
さらに、公共交通の整備や地域福祉の強化も重要課題として掲げられている。
石坂市長は、おしゃれタクシーの導入や健康づくりのための拠点整備により、市民の生活の質向上をねらっている。
特に、市営墓地の整備やデジタル化施策についても言及された。
「おくやみ窓口」を設け、窓口サービス向上を図る方針が示された。
市議会は、議案の審議を行うにあたり、各議員からの積極的な発言を期待し、今後の課題解決に向けた話し合いが行われる見込みだ。
令和6年度の予算に関して質疑は、2月26日及び27日に開催される予定である。これにより、予算案の透明性を高め、市民への説明責任を果たすことが求められる。