令和5年6月20日に行われた真岡市議会定例会では、重要な議題が取り上げられた。議会では市制施行70周年記念事業や自転車用ヘルメットの普及促進、高齢者福祉の充実についての重要性が強調され、多くの議員が意見を寄せた。
特に、議員の飯塚正氏は高齢者福祉の充実に向け、いちごバスの無料化が重要であると述べた。彼は「現在の高齢者の生活が厳しい中、300万円の負担であれば、無償化を検討すべき」と強調した。部長からは、65歳以上の高齢者のいちごバス利用状況が約3万1,000人であると報告があり、無料化の費用についても言及があった。
続いて、学校給食費についての議論も行われた。多くの議員が現在の状況を憂い、無償化に向けた要望を述べた。教育次長は「財源が課題であり、学校給食無償化は考えておらず、市の財政調整基金も活用できない」と回答した。一方、飯塚正議員は今の制度に対する不安を表明し、保険税の均等割の軽減策も求めた。
また、議会では国民健康保険制度に関する質問もあり、特に医療費助成や子供の保険税の負担について議論が重ねられた。市民が直面する厳しい経済状況下で、行政の支援に期待が寄せられている。
最後に、議会では住民参加型のワークショップや教育プログラム、公共交通の改善策についても言及があり、市民との対話が進められていることが確認された。市政に対する市民の声が、将来的な施策に影響を与えることが期待される。市長は、今後も市民の意見を尊重しつつ、持続可能な社会の構築に向けて取り組む意向を示した。