令和4年9月13日の真岡市議会定例会では、議案第50号から議案第66号までの多彩な議題が取り上げられた。議会の冒頭、櫛毛 隆行副議長が出席数を報告し、議長の職務を代行することを宣言した。
主な議題の中には、真岡市教育委員会の委員任命や人権擁護委員の候補者推薦が含まれ、また真岡市犯罪被害者等支援条例の制定や人権に関する条例の改正案も提案された。特に注目されたのは、教育や福祉制度に関わる議案が多数含まれている点である。教育長の山中孝雄氏は、特に障がい者福祉に力を入れていく姿勢を示し、地域とのつながりを深めることが重要であると強調した。
さらに、一般質問の中で、七海 朱美議員は学校給食の有機食材導入について問い、地産地消の推進を訴えた。また、学校給食における有機米や有機野菜の採用についての展望を求めた。古澤博之教育次長は、現状では有機食材の使用が困難と述べながらも、今後の取り組みが市民にとって重要であることを認識している様子が伺えた。
食の安全性や質の向上、さらには地域社会との連携にも大きな期待がかけられる。櫛毛副議長や池上 正美議員からの質問では、国体開催時の感染症対策や高校生向けの資格取得支援についても議論が交わされ、各議員が意見を交わす重要な場面も見受けられた。
また、物価高騰への対応として、商工部門や農業分野に対する支援策も議論された。市長の石坂真一氏は、これまでの支援策の有効性を確認しつつ、一層の対策を講じることを約束した。このように、多様な議題とともに市民生活への影響を考慮する姿勢が、多くの議員によって展開された本会議は、真岡市の未来に向けた大きな一歩となったようである。