令和2年6月8日、真岡市議会定例会が開催され、様々な議題が提起された。特に新型コロナウイルスの影響が議員たちの発言から強く感じられた。
中村和彦議員は、新型コロナウイルス感染症が市民生活に及ぼす影響を危惧した。財政運営についても言及し、「新型コロナウイルスは市民生活のあらゆる分野に多大な影響を及ぼしている」と述べ、不要となる事業費の見込みを問うた。続いて、情報提供の在り方については「市民への情報が分かりにくいとの声が多い」と指摘し、那須塩原市を例に挙げて情報整理の必要性を訴えた。加えて、防災対策の重要性も強調し、避難所にエアコンなどの設備を整備する考えを示した。
一方、石坂真一市長は、新型コロナウイルス感染症対策として、財政支援の今後について柔軟に対応していく考えを述べた。その上で、財政状況について触れ、「今年度の事業での実施見合わせが約1億円相当になる見込み」と明かした。また、学校給食や授業時間に関する再検討を約束した。
教育の面では、田上富男教育長が学校の対策を説明。授業における新しい生活様式に則った運営や、熱中症対策を実行する旨を述べた。
議会では、議員から新しい生活様式に合わせたオンライン授業の環境整備が必要との意見も多く寄せられた。教育次長は、今後オンライン授業の実施方法を検討していると応答した。