真岡市は令和2年3月定例会を開催し、各議案や一般質問についての質疑を行った。市長の石坂真一氏は冒頭、全国の学校が臨時休校になるとの安倍首相の要請を受け、新型コロナウイルス感染症対策本部を設立したことを報告した。この対策本部では、県からの通達がまだ無いことを踏まえ、早急に真岡市としての方針を決定する必要があると強調した。
続いて、いちごタクシー及びいちごバスの運行について、藤田勝美議員は、障がい者や交通弱者に対する利便性の向上を求めた。これに対し、石坂市長は、いちごバスがユニバーサルデザインを採用していることを示し、今後も利用者のニーズに応じた運行計画の見直しを進めていく方針を明らかにした。
また、真岡市の防災対策に関する質問も飛び出した。櫛毛隆行議員は、台風19号での対応を踏まえ、避難行動要支援者への連絡体制が必要であるとの考えを示した。関市民生活部長は、災害発生時の避難行動の支援が重要であり、今後も相互の情報共有を強化し、迅速な対応が可能になるよう検討していく考えを述べた。
地域の公共交通に関連して、櫛毛議員がいちごバスの運賃見直しを提案し、石坂市長は他市を参考にしつつ今後の交通体系において検討する意向を示した。これにより、より良いサービスが提供できるような見通しが立つことが期待される。
防災や交通といった分野で市民のニーズに応えるために、真岡市は今後もさまざまな施策を進めていく意向である。議会では引き続き、住民の安全と利便性向上を目指した取り組みが求められている。