令和元年6月10日、定例の市貝町議会が開催された。本会議では、運転免許の自主返納を促進するための具体的な取り組みや、高齢者支援に関する意見が活発に交わされた。
運転免許返納者への支援制度について、平野修身総務課長補佐は、65歳以上の自主返納者に対し、デマンドタクシーの乗車券を交付していると述べた。
これにより高齢者の外出を促し、生活の質を向上させる狙いがある。さらに、今後は県や商業者との連携を強化する必要があるとの見解も示された。その中で石井豊議員は、電動アシスト自転車購入への補助策を提案し、高齢者の健康寿命延伸にも寄与することを期待した。
続いて地籍調査事業に関する質問が多くあり、林確文課長は、町の地籍調査の進捗状況について、今年度は南部地区から着手し、次年度以降に北部地区も視野に入れると述べた。今後は3年内に工区数を増加させる計画もあり、早期の整備が求められている。特に、土地の境界線が不明瞭になっている北部地域は優先的に行うとの方針も示された。
さらに市貝町振興計画において、魅力的な町並みや緑化活動の必要性が語られ、入野正明町長は景観法の利用を検討する意向を表明した。市貝町内での緑地保全の重要性が再認識され、長期的な自然環境保全の道筋が模索されていることが伺えた。
議論の一環として、園部弘子議員が提案したショッピングセンターおよび病院への誘致についても盛り上がり、地域経済の振興が期待される。
全体として、議会では市貝町の未来に向けた多様な施策が検討されており、引き続き地域住民の声を反映した政策形成を進めていくことが求められている。