令和4年6月に開催された市貝町第3回議会定例会では、重要な議題が数多く取り上げられた。特に注目されたのは、令和4年度市貝町一般会計補正予算についての議案だった。予算の総額は59億8,764万円に達し、その中には生活支援や交通費の助成など、町の経済を支えるための施策が盛り込まれている。
補正予算の一環として、コロナウイルス感染症の影響を受けた住民に向けた10万円の給付金事業が実施される。加えて、新型コロナウイルス感染証対応地方創生臨時交付金を活用し、地元商業の活性化を図る方針も示されている。
また、サシバの里いちかいの経営状況も報告され、売上が昨年度比109%増加したことが強調された。これに対し、入野正明町長は、地域の皆の協力に感謝の意を表し、今後の更なる成長を期待すると述べた。特に、サシバが舞い降りる自然豊かな土地での農産物直売所の発展が、今後の目標となるという。
市貝町の議員報酬の改正についても話し合われ、経済情勢や人事院の勧告に基づき、職員給与の見直しが行われる見通しとなっている。これに関連し、職員による不祥事の再発防止策も求められ、専門の研修やチェック体制を強化する方向性が打ち出された。
また、将来的な課題としては、老朽化した杉山保育所の建て替えや、町全体の農業振興策としてオリーブ栽培の取り組みも別途検討されている。このように、会議では話題が多岐にわたるが、特に町民のニーズに対応する形で、柔軟に施策を進める必要性が感じられる会議となった。
最後に、産業廃棄物最終処分場の候補地選定についても進捗が報告され、来年度に向けた選定作業が進められることが確認された。地域住民の意向を尊重しつつ、速やかな手続きを期待する声が挙がった。