令和元年第7回市貝町議会定例会が12月4日に開催され、様々な重要なテーマについての質疑が行われた。特に防災計画の見直しが重要な議題として浮上し、議員たちは避難所の運営や防災マップの更新について質問を展開した。
荒井和一議員は、市貝町防災計画に関し、特に近年の自然災害の激甚化について言及し、市貝町が策定した地域防災計画の見直しを強く求めた。そして、避難所の位置や数を再検討する必要があると強調した。これに対し、入野正明町長は、「特に重大な災害が相次いでいる実態を踏まえ、計画の見直しを進めている」と述べ、地域の安全対策に対する取り組みの重要性を訴えた。
また、荒井議員は空き家対策についても質問し、市貝町における空き家バンクの取り組みが地域の人口減少に寄与する可能性について述べ、具体的な状況を示すよう要請した。町長は、空き家の情報提供や利用促進のために空き家バンクを積極的に活用する意向を示し、地域活性化につなげたい意志を示した。
さらに、里地里山の保全に関連して、荒井議員は耕作放棄地の解消から生まれる環境問題への対応を確認し、「地域との連携を強化することが不可欠だ」と強調した。これに対し、入野町長は、「農林課と連携し、農業の振興を進めながら保全活動に取り組む」との方針を示した。
続いて、防犯カメラの設置状況についての質疑があり、町内では公共施設に防犯カメラが設置されているものの、学校周辺の設置状況が不十分であるとの認識が示された。議員たちは自発的な地域の見守り活動と防犯カメラの効果的な活用を提案し、町は児童・生徒の安全性向上に向けた努力を強調した。
最後に、環境問題への対応について議論された。議員は特にごみの不法投棄問題の深刻さを指摘し、行政が行っているパトロールや啓発活動の強化を求めた。入野町長は、「不法投棄撲滅のため、地域との連携を強化し、監視カメラや廃棄物監視員を通じて取り組んでまいりたい」と述べた。