令和3年9月2日、栃木県市貝町で開催された定例会では、様々な重要事項が議論された。特にワクチン接種の進捗状況について、園部弘子議員が質問を行い、町長の入野正明氏は現在の接種率を詳細に報告した。6855人の65歳以上の高齢者のうち、91.2%が1回目、89.7%が2回目を接種しており、全世代の接種率も80%に達する見込みである。これに対し、町は副反応に関する相談窓口の設置や、ワクチン供給に関する取り組みも行っている。ただし、ワクチンの供給が減少していることもあるが、今後は必要な全体の接種を進めていく方針だとした。
次に、ショッピングセンター周辺の道路の安全対策について議論が行われ、園部議員はショッピングセンター近辺の交通に対する懸念を表明して新しい道の整備の必要性を訴えた。入野町長は、道幅の狭さやスピードが危険視されることについて、県に対して改善要請を行い、さらなる工事の進行を目指すと述べた。また、商業施設周辺の交通整備とともに、来る秋の季節行事を安全に実施するための対策が求められた。
最後に、小学校や中学校に通う児童を対象とした就学援助制度に関して、石井豊議員はコロナ禍に影響を受けた家庭への支援の強化について質問を行う。町の細やかな支援策、特に学用品費等の支援に関する詳細も明らかにされ、保護者の負担軽減のための取り組みについての期待が寄せられている。
このように、市貝町議会では新型コロナウイルスの影響を受けた町民に寄り添った政策の実施や、必要なインフラ整備に対する意識が一層高まっている。