市貝町の定例会において、複数の重要な議題が審議された。特に、今年度の予算や決算に関する報告が中心となり、特に令和元年度の一般会計決算認定について多くの議員からの質問が寄せられた。
この中で入野正明町長は、一般会計の歳入決算額が前年比3.5%増の55億円以上であることを強調し、主に普通交付税と町債の増加が要因であると述べた。また、歳出は2%減少し、約48億6千万円となり、財政の健全性を示した。
また小塙斉議員からの一般質問では、公共下水道と農業集落排水の情報化についての具体的な進捗状況が問われた。これに対し、入野町長は、平成29年度からのデータ化が続いていることを説明し、老朽化したインフラへの対応策として機能診断調査を進めていると答えた。
さらに、広報いちかいの刷新についても議論され、町長は町民意見を取り入れることの重要性を強調した。過去の情報収集も見直すことで、町民にとってより親しみやすい広報提供を目指す方針を示した。
他にも、赤羽の梨農家の新型コロナ影響に関する支援策も重要なテーマとなった。健康福祉課長の説明によると、被害を受けた農家への補助金が考慮されているとし、全体として約3.1億円の被害額が見積もられていることも述べられた。今後の施策として、この農業支援策が町全体の経済回復に寄与することが期待される。
これらの施策を通じて、町は持続可能な成長を目指し、地域振興及び町民生活の向上を図る方針を示している。