令和2年第6回市貝町議会定例会が9月3日に開催された。
会議では主に、町の振興計画や新型コロナウイルスの影響に伴うインフルエンザ対策が取り上げられた。
特に、町の第6次振興計画の後期基本計画に関する報告があり、入野正明町長は"基本構想の位置づけは昔ながらのものだが、運営には柔軟性が必要"と強調した。
また、一般質問では小沢岩夫議員が新型コロナウイルスとインフルエンザの同時流行を心配し、季節性インフルエンザワクチンの接種を町民全体に行うべきかという懸念を示した。
入野町長は、接種を推進していく計画があると述べた。
さらには、石井豊議員が第7次国土調査事業における地籍調査の進捗状況について報告し、地域住民が早く事業を進めることを強く求めた。また、杉山保育所移転整備計画や新型コロナ禍における移住促進策の取り組みについても質問があり、町長は"新しい生活様式に対応する"と答えた。
町の教育関連では、小森祥一教育長が新型コロナウイルス対策の下、小・中学校の夏休みを短縮し、さらに町民の健康維持のための日傘配付を計画したと報告した。この取り組みは、子どもたちが炎天下の中を登下校する際の熱中症防止にも寄与した。
また、農業者トレーニングセンターの利用再開に向けて、優先的に体育館の利用を進めることが話し合われ、地域のニーズに応じた柔軟な計画が求められた。
ほかにも、芳賀中央病院のバス停新設について、必要な交通インフラの整備を進めるべきと提言された。これに対し、町長は"病院周辺の地域住民の利便性を高めるため、交通機関とのその連携強化を図ることが喫緊の課題"と述べた。