令和元年6月11日、令和元年第4回市貝町議会定例会が開催され、さまざまな議題が審議された。
特に注目されたのは、消防・救急に関する質問だ。小塙斉議員が、先月起きた火災の影響を受けて、消防体制の充実を求めた。入野正明町長は、消防活動の重要性を強調し、町民の防火意識を高めるための活動を行っていると述べた。
また、町内で行われた国際サシバサミットに触れ、地域の農業者が多面的機能支払交付金事業の組織を広域化する必要性について質問があった。これに対し、入野町長は町内での広報を通じた参加呼びかけや協議会の設立を検討し、地域の農業活性化を図る考えを示した。
さらに、小塙議員は病院開設に関する助成制度についても言及した。病院開設の負担を軽減するための具体的な助成制度の導入を提案し、町民の健康維持に寄与する施策が求められていると強調した。
議案第33号から第39号までのさまざまな議案が審議された中で、特に市貝町サシバ未来館に関する条例の制定については高い注目を集めた。新たな交流拠点として期待されるこの施設の運営は、指定管理者制度を用いて行うことが決定した。これにより町民に愛される場所になることが期待される。
補正予算案では、町民ホールの耐震改修など緊急を要する事業が計上された。耐震性の強化に向けた取り組みが進められる中、町民が安心して利用できる公共施設の確保が急務であることが再確認された。
市貝町の行政施策においては、町民の意見を尊重した形での施策が進められつつある。特に高齢者への支援や地域活性化に向けた取り組みが今後の焦点として挙げられており、町長の指導のもと、町民の期待に応える形で進めていく考えが示された。今後も議会と執行部の連携が求められる中で、町民の信頼を得る施策の充実が必要とされている。