令和5年6月13日に開催された市貝町議会定例会では、送水管の破損に関する復旧状況や芝ざくら公園の景観維持策が議題に上った。特に、送水管破損の影響が農業に及んだ懸念に対して、直接的な被害報告はないものの、早急な本復旧対応が求められる。
高徳義男議員は、この送水管破損事故に際し、特に水田の分けつと生育が重要になる時期に影響があったのではないかと指摘した。これに対し、事務局は、国営の農業用水施設が影響を受けた旨を認め、復旧対策については国と連携した調査が進められていることを報告した。さらに、送水管の破損原因の究明が行われているが、具体的な時期は依然不明で、仮復旧が5月30日に行われたものの本復旧は秋以降になる見込みだ。
また、芝ざくら公園については、景観が重要視されており、近隣の残土処分場が観光地としての印象を損ねているとの意見があった。町長は、残土処分場を視界から遮るためには高木の植樹が必要だが、年数がかかるため即効性のある対策は難しいとしつつ、地域の自然景観を考慮した景観改善に努める姿勢を示した。加えて、芝ざくら公園周辺の環境問題として、芳那の水晶湖におけるアオコ発生についても、問題が継続しており、今後の対策についても議論が続く。
さらに民生委員・児童委員の担い手不足は全国的に問題視されている。小塙斉議員は、今後の取り組みについて、地元自治会からの推薦による委員の補充を提案し、地域住民の意見が反映されるよう促した。