令和2年第8回市貝町議会定例会が12月2日に開かれ、重要な議題が議論されました。
特に目を引いたのは、一般質問における新規就農者の廃業問題とその対策についてのやり取りです。
「アスパラ、本町の農業の活性化に貢献している若手農家が突然廃業する事態が起きた。この背景には、土地条件の問題や収益不安がある」と指摘したのは、関澤正一議員です。彼によると、廃業を決めた農家は地域の土壌についての情報提供が不足し、営農が持続できなくなった可能性があるといいます。これに対し、町では新規就農者のサポート体制を強化する方針を示しました。具体的には、サポートチームを設置し、定期的に農家を訪問し、営農状況を確認するとともに、経営や栽培に関する相談に応じることを約束しました。
さらに、もう一つの焦点は町内道の駅における新たなワインの販売許可取得です。入野正明町長は「道の駅が酒類販売免許を取得したことにより、新規就農者のワインが今後町内で販売できる」と説明しました。これにより、新たな販路が開け、町内の農業・観光業の活性化が期待されます。
スクールバスの運行安全問題も議論され、関澤議員から「3キロ未満でも見守りを充実させるべき」という意見が出されました。
教育長は「現在の基準を維持しつつ、特に安全面の配慮が必要な場所では柔軟な対応を検討する」と答えました。
また、文化財保存に関する質問でも、町が取り組んでいる文化財の活用や、保存管理についての説明があり、具体的には、町の遺跡地図や文化財地図が今後の保存活動に役立つことが期待されています。さらに、伊許山の古墳近くの展望台の眺望が整備される見込みであり、町民にとっての利便性向上が図られるようであります。